←English site


コミュニティーソーシャルワーカー研修会でお話させていただきました

講義された

関西福祉科学大学

小口将典さん

実践報告された

大阪市社会福祉協議会の川口さん

12月19日(金)。コミュニティソーシャルワークスキルアップ研修でお話させていただきました。

この日のテーマは「制度の狭間への支援について考える」〜当事者、家族、専門職の声から学ぶ〜というもので、有難いことに制度の狭間にいる当事者の一人として報告する機会をいただきました。

 

最初に関西福祉科学大学の小口将典さんの講義「”いたみ”への共感と”解決への共同”」があり、その後、育成会 親の会の理事長さんのお話、お茶べり会から私が、最後に大阪市社会福祉協議会さんから「災害時に関わる職員の立場から」というお話で構成されました。

 

私自身避難当事者で、震災後の混乱の中勢いでお茶べり会を立ち上げ、今まで手探りで支援活動をしてきました。

「福祉」の知識を何も持たず活動しているせいか、たくさんの疑問が出てくるのですが、小口先生のお話を聞き、「そうか〜!」と目からウロコの話がたくさんありました。

 

お話の中で、「援助は共同作業である」「いかなる援助も、それを使う"利用者"としての参加がなくては成り立たない」ということに頷きました。

 

共同作業するには、利用者(被災者)が自分の問題を伝える必要がある。しかし支援者が利用者の苦しみ、悲しみ、複雑な思いなどに心寄せなければ、利用者は自分の問題を言おうという気持ちにさえならない。共同作業のスターラインにも立てない。

ということでした。

 

東日本大震災は「放射能」という問題があるので、なかなか避難者の”辛さ”が伝わりにくいという状況があります。

避難者と同じように放射能に対する危機感を持つことは出来なくても、避難者の「子供を守りたい」という気持ちに寄り添うことはできると思うし、どんな生活困難者にもどんな思いで生活しているのかということに思いを馳せ、その人の問題を自分のことのように考え、心寄り添うことが重要なんだなと思いました。

 

小口先生のお話をお聞きし、ますます福祉を勉強したいという気持ちが大きくなりました。

私にもうちょっと知識があれば、少しでも今より良い支援が届けられるかもしれない・・・。

 

そんな思いに駆られた研修会でした。